小児科看護のやりがいとは?
小児科はこの世に産み出された瞬間、つまり赤ちゃんから思春期の中学生位までを対象とした診療科目であるが、そこに明確な線引きはない。小児科で診察を受けているのは主に一般的に子供と言われる患者さんだ。
子供は年齢が低いほど自分の体に起こっている異変を上手く言葉で伝えることが出来ない。そのため、看護師は大人を相手に看護する時よりも観察しなければならない。バイタルサインの観察はもちろんのこと、特に注意深く観察する点は表情やしぐさである。痛みや熱などがあれば顔をしかませたり、機嫌が悪くなったりするし、元気がなくなったりするし、体に痛みや痒みなどがあれば手でさすったり掻いたりする。このような些細なことも見逃さないように観察することが、重大な変化を見落とさないことになるのだ。
また、病児たちは疾患によって大人が思っている以上にストレスを感じていることも多く、特に入院中の病児はなおさらである。ストレスは治療の妨げになることもあり、できる限りストレスが少なくなるように工夫しなければならない。時には一緒に遊んであげたり、話し相手になって、病児の不安やイライラを吐露できるように、ゆっくり話を聴くことも大切である。さらにスキンシップをとるとより安心感を与えられる。子供たちは常に大人に向けて何らかの信号を出しているということは忘れてはならない。なのでその信号を汲み取れることが看護師の役目であり、その役目がやりがいになるであろう。